損益分岐点売上高の把握

損益分岐点売上高とは会社にとって、利益も損失も出ない売上高のことです。つまり、会社にとって、営業赤字に陥らないために、獲得しなければならない最低限の売上高のことをいいます。

損益分岐点売上高を数値として会社の中で把握しておくことで、最低限、その売上高を獲得するために必要な行動は何かが、イメージしやすくなります。

例えば、仮に損益分岐点売上高が100であることがわかっていれば、単価が5のものを扱っていれば、赤字にならないためには最低限20個売る必要があるということです。
 

損益分岐点売上高を把握するためには、最初に、費用を固定費と変動費に分解する必要があります。
固定費とは売上の増減に関係なく発生する費用で、家賃や正社員の人件費などが代表的なものです。一方、変動費とは、売上の増減に比例して発生する費用で、例えば飲食店の材料費などが代表的なものです。

変動費と固定費に分解できたら、実際の損益分岐点売上高を把握していきます。損益分岐点売上高は、下記の算式により把握することができます。
 

損益分岐点売上高=固定費/(1−変動費率)

ここで変動費率=変動費/売上高で求めます。
 

例えば、自社の固定費が60、単価10の売上高の変動費が4の場合、

まず、変動費率=変動費4/売上高10より0.4となります。


損益分岐点売上高=固定費60/(1−変動費率0.4)=100となります。


損益分岐点売上高は100のため、単価10のものを10個売って、プラスマイナスゼロの利益になるということが把握できます。
 

目標利益達成売上高

この応用版として、達成したい利益を獲得するためには、いくら売上高が必要かも把握することが可能です。
先程の、分子の固定費に目標利益を足して計算すれば、目標利益達成売上高が計算されます。

目標利益達成売上高=(固定費+目標利益)/(1−変動費率)で計算されます。


例えば、先程の設例に、当社の今期の目標利益は30だと設定すると、その目標を達成するために必要な売上高は、

(固定費60+目標利益30)/(1−変動費率0.4)=150と求められます。

目標利益30を達成するためには、売上高が150必要になるということがわかり、その目標を達成するための行動がより具体的に計画しやすくなります。

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